磐鹿六雁命 (Iwakamutsukari no mikoto)

磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)は、日本神話に登場する人物で、景行天皇の侍臣である。
「料理の祖神」として崇められる。

大彦命の孫と伝えられる。
日本書紀によれば、景行天皇は皇子・日本武尊の歿後、その東征の縁の地を歴訪したが、安房国の浮島宮に行幸したとき、侍臣の磐鹿六雁命が堅魚と白蛤を漁り、膾に調理して天皇に献上した。
天皇はその料理の技を賞賛し、磐鹿六雁命に膳大伴部の姓を与え、その子孫の高橋氏は代々宮中の大膳職を継いだ。

磐鹿六雁命は宮中・大膳職の醤院で醸造・調味料の神「高倍神(たかべのかみ)」として祀られていた。
また、高家神社(千葉県南房総市)、高椅神社(栃木県小山市)、およびどちらかの神社から勧請を受けた各地の神社で祀られており、料理の祖神、醤油・味噌などの醸造の神として調理師や調味業者などの信仰を集めている。

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