纏向古墳群 (Makimuku-kofun Tumulus Cluster (a tumulus cluster in Sakurai City, Nara Prefecture))

纏向古墳群(まきむくこふんぐん)は、奈良県桜井市に所在する。
古墳時代前期初頭の古墳群である。

概要

本古墳群は、柳本古墳群の南に位置し、三輪山の西麓に広がっている。
なかでも箸墓古墳(箸中山古墳)は、定型化した最初の前方後円墳である。

3世紀の中頃に築造されたと推定される。
その頃から古墳時代が始まったとされている。

さらに、『魏志』倭人伝のいう邪馬台国の女王卑弥呼の墓ではないかと想定されている。
宮内庁は、倭迹迹日百襲姫命大市墓として管理している。

古墳の特徴

纏向遺跡内の古墳は,纏向型前方後円墳と呼ばれている。
郡中には帆立貝式古墳が多い。
次のような特徴を持っている。

後円部に比べ前方部が著しく小さく低平である。

墳丘全長・後円部直径・前方部の長さの比は、正しく3:2:1を原則としている。

後円部は、扁球・倒卵か不正円形で正円形でない。

周濠を持つ古墳は、前方部が狭い。

主な古墳

纏向勝山古墳
纏向矢塚古墳
纏向石塚古墳
東田大塚古墳
箸墓古墳または箸墓中山古墳
ホケノ山古墳

[English Translation]