西山古墳 (Nishiyama-kofun Tumulus (a tumulus in Somanouchi Town, Tenri City, Nara Prefecture))

西山古墳(にしやまこふん)は、奈良県天理市杣之内(そまのうち)町にある古墳で、国の史跡に指定されている。

概要

築造時期は古墳時代前期(4世紀)と見られており、同古墳が属する杣之内古墳群の中でも最も古い時期に造られた古墳である。
墳丘は前方部を西に向けた3段構築の前方後方墳である。
全長183メートル、後円部の幅94メートル 高さ16メートル、前方部の幅72メートル。
これは全国にある前方後方墳の中でもっとも規模の大きいものである。
墳丘は1段目のみが前方後方墳の形で、その上に前方後円墳がのっているというきわめて特異な形をしており、当初からこの形であったことは間違いないとみられている。

後方部中心には竪穴式石室があるが、すでに盗掘を受けているとみられている。
第2次世界大戦中には旧日本軍により対空砲の陣地がおかれ、このさいに竪穴式石室の石材(柏原市芝山産)が堀りだされたとされる。

現状

墳丘の保存状態は良く、樹木が生えていないため段築をはっきりと観察することができる。

アクセス

天理駅より徒歩約20分。
天理参考館の南約500メートル、天理中学校すぐ北。

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