金田城 (Kaneda-jo Castle (an ancient mountain castle in Tsushima Province during Asuka period))

金田城(かねだじょう、かねたのき)は、飛鳥時代に対馬国に築かれた古代山城(朝鮮式山城)。
所在地は長崎県対馬市美津島町黒瀬城山。
国の特別史跡。

概要

対馬の中部にある浅茅湾の南岸に突き出た標高275メートルの城山(じょうやま)に位置する。
山頂部に石塁、山の周囲を取り巻くように石垣が築かれている。
南東麓は比較的緩やかな斜面で、海に通じる三本の谷(北から順に「一の城戸」「二の城戸」「三の城戸」)には城壁が残っている。
さらに水門と城門が設けられていたと考えられている。
また、「二の城戸」と「三の城戸」の中間に位置する「ビングシ山」周辺から複数の建物跡が発見されており、防人宿舎など中枢機能があったと考えられている。

歴史

663年の白村江の戦いに敗れた倭国は唐・新羅に対する防衛のため、西日本各地に防衛施設を築いた。
その一環として、667年に対朝鮮半島防衛の最前線として築かれた。

[English Translation]