ステテコ (Suteteko)

ステテコとは主に男子が着用する、裾が股より長く膝下丈まであるズボン下である。
猿股や股引とは違い、幅広で肌に密着しない。
パンツとズボンの間に履く。

着物や袴の下に履く下着として、明治以降の日本の近代化に伴い全国的に普及した。
素材は綿の平織りで白色。
戦後、繊維業が隆盛となった日本では高温多湿の気候に合わせて素材や織りを工夫した楊柳クレープやキャラコ織の物も登場した。
現在の日常生活においては中年以上の年齢の男性が穿くことが多い。

語源は1880年頃、初代(本当は3代目)三遊亭圓遊の「ステテコ踊り」の際に、着物の裾から見えていた下着であったためであるといわれている。

本来下着であるので、部屋着や外出着として着用するのは好ましくない。
祭りにおいて神輿や山車、地車等の担ぎ手曳き手が股引と同じ用途で着用する場合が多い。
また、裸祭りにおいて、ふんどしの代わりに着用する人がまれにいる。

近年、見た目の格好が良くないとして好まれないが、男性がズボン下として着用し膝や太ももが、夏に汗ばんだ時は汗を吸着し、かがむ、座るなど脚を曲げる場合、ズボンと膝や太ももとの間にあってスリップ (衣類)や襦袢などと同様に滑りをよくする役目もあり、ズボンを突っ張って傷めることが少ない。

[English Translation]