古天明平蜘蛛 (Kotenmyo Hiragumo)

古天明平蜘蛛(こてんみょうひらぐも)は、戦国時代 (日本)の梟雄・松永久秀が所有していた茶釜。

数ある茶釜の中でも、蜘蛛が這いつくばっているような形をしていたことから、「平蜘蛛釜」の名が付けられた。

織田信長への臣従時に名物・九十九髪茄子を進呈した久秀ではあったが、それ以降、信長から幾度も所望された平蜘蛛に関しては断っている。

2度に亘る信長離反の末に久秀は信貴山城で自害。
この際、信長の手に渡るのを潔しとしない久秀自身によって打ち壊されたとも、爆死のために爆薬を仕込まれたとも言われている。

一方で現存するとする意見もある。
静岡県浜松市西区 (浜松市)舘山寺町の浜名湖舘山寺美術博物館には「平蜘蛛釜」と伝わる茶釜があり、その由来によれば、信貴山城跡を掘り起こした際にこの茶釜が出土しており、信長の手に渡り愛されたものだという。

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