天津飯 (Tenshin-han)

天津飯(てんしんはん)は、日本生まれの中華料理。
「天津丼(てんしんどんぶり)」、「蟹玉丼(かにたまどんぶり)」という名でも呼ばれる。

名前の由来
本来は、昭和の物資不足の時代に、中華人民共和国天津市産の良質米である「小站米」(シャオチャンミー)をわざわざ使った、蟹肉入り卵焼き乗せ丼という意味であり、「天津芙蓉蟹肉飯」という料理名であった。
しかし、間の読みづらい「芙蓉蟹肉」がいつの間にか略されて「天津飯」となったと考えられる。
小站米は現在の天津市津南区小站鎮でつくられているため、中国では「小站稻米」(シャオチャンダオミー)とも呼ばれている。
日本から持ち込まれて栽培されたジャポニカ種で、小粒で、ぱさつかず、粘りがある。

中国には、広東料理の卵料理としての「芙蓉蟹(肉)」(蟹玉)はあるが、これをご飯に載せることは通常なく、「天津飯」という名の料理も存在しない。

作り方
刻みネギ、シイタケ、カニの身、塩などを加えた溶き卵を中華鍋、フライパンなどで混ぜながら焼き、深めの皿に盛ったご飯の上にのせる。
その上から、片栗粉でとろみを付けた、餡をかけ、あんかけにする。

レシピ、特にあんの味付けには地域により差異があるとされるが、詳細な調査根拠は乏しい。
関西地方を始め、東海道沿いで言えば静岡県の浜名湖以西の地域では、あんの味付けには醤油を使うため、薄茶色の仕上がりになる。
逆に関東地方を始め、浜名湖以東の地域では酢に加えてケチャップを使うことが多く、この場合、あんの色は赤である。
醤油味の場合は、あんに椎茸、筍などを少量加えることも多く、彩りにエンドウマメが添えられる。
ご飯は短粒種の白米が普通である。

チャーハンを包んだ場合はオムライスと呼ばれる中華風の洋食となる。
オムチャーハンは、洋食であるゆえに、具材のカニなどが省略されたり、あんかけにしなかったりするのが普通である。
また、ソースを選択できる店もあり、その中に天津飯に近い甘酢あんかけがあることもある。

また、一部の中華料理店などでは、オムチャーハンに天津飯でかけるあんをそのままかけて『天津チャーハン』として出している店もある。

「芙蓉蟹(肉)」(蟹玉)の場合は、料理名に「蟹」が入っているので、蟹肉は必須である。
天津飯には「蟹」の字が入っていないので、蟹肉を使わず、エビ、カニカマ、蒲鉾、ミンチ肉などで代用されている場合もある。

[English Translation]