嫐 (Uwanari (jealousy))

嫐(うわなり)は歌舞伎十八番のひとつ。
初演時の外題は『一心五界玉』(いっしん ごかいの たま)。
元禄十二年 (1699年)、江戸中村座において、市川團十郎 (初代)により初演。

嫉妬にかられた藤壺の生霊を退治する内容らしいが、台本が伝わらないため詳細は不明。
嫉妬事の一種と考えられる。

長らく上演が絶えていたが、1936年に市川三升 (5代目)(山崎紫紅脚本)や1986年に尾上松緑 (2代目)(戸部銀作脚本)によってそれぞれ復活上演された。
内容的には、いずれも錦絵などを参考にして想像を大幅に加えたものである。

[English Translation]