小川流 (Ogawa school)

小川流(おがわりゅう)とは、江戸時代末期に小川可進(初代 小川後楽)が開いた煎茶道の流派である。
家元は代々、可進の号であった「後楽」を襲名する。

当時、茶器や書画骨董を誇示する傾向に堕しかかっていた煎茶道の世界に対し、小川可進は茶葉の性質を知り、その味を引き出すための合理的な手順を追求した煎法を定め、小川流を開いた。

可進の定めた煎茶手前は、幕末において、近衛忠煕や一条忠香らをはじめとする京都市の公家や文人らに愛好された。

第二次世界大戦後、現家元、小川後楽 (6代目)は、畳に座らず椅子と机を用いる立礼での手前を定めた。

[English Translation]