春峯庵事件 (Scandal of Shunpoan)

春峯庵事件(しゅんぽうあんじけん)は昭和初期に起こった肉筆浮世絵の大規模な偽造事件である。

1934年東京美術倶楽部で、春峯庵なる旧家の所蔵品という触れ込みで東洲斎写楽、喜多川歌麿などの肉筆浮世絵の入札会が開かれた。
「世紀の発見」という新聞報道もあり、注目を集めたが、やがて全てが贋作であることが発覚した。

画商、贋作を描いた絵師などのグループが詐欺で摘発された。
また、美術史研究の権威だった笹川臨風が、作品の推薦文を書いたことで詐欺の共犯容疑として警察に勾留される騒ぎもあった。

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