柴漬 (Shibazuke)

漬物に関しては、正しくは「紫葉漬け」であり「柴漬」は誤り。
京都の伝統的な漬物。
以下、この意味で解説する。

柴漬 (ふしづけ) は、柴を束ねて水に沈め、中に入った魚を捕らえる方法。

処刑方法の一種。
罪人を柴で包んで縛り上げ、重りをつけて水底に沈める。

紫葉漬け (しばづけ) とはナスを刻んだ赤シソの葉で塩漬けにした、京都の伝統的な漬物であり、「すぐき」、「千枚漬」と並んで京都の三大漬物と言われている。
紫蘇の赤紫色が鮮やかで、酸味が強い。
京都の漬物であるが、人気が高く日本全国ほぼどこでも売られている。

本来の製法で漬ける場合は、熟成まで一年近くかかるとされる。
現在はキュウリやミョウガなどを入れる事もあり、酢漬けにされるが、本来は茄子と紫蘇の葉、そして塩を用い、酸味は乳酸菌由来のものだけで酢は使用しなかった。
現在この酢を使用しない製法のものは「生柴漬」「生紫葉漬け」などという名称で販売されることが多い。

平家が滅亡した後、平家の数少ない生き残りで、京の大原に隠棲した建礼門院(平徳子)が、慰めのために持ち寄られた地元の漬物を気に入り、紫葉の入った漬物、「紫葉漬け」と名付けたという伝承がある。

山口美江が「紫葉漬け食べたい」と叫ぶ、フジッコ・漬物百選の有名なCMがあった。

[English Translation]