玉虫厨子 (Tamamushi-no-Zushi)

玉虫厨子は仏像を納める家具である。
高233cm。
材料は檜と樟、漆塗装、金銅の金具を施してある。
上部の仏龕の内壁には金銅打ち出し千仏像が貼り付けてある。
上部の扉、下部の四面などにある絵画は漆絵と油絵の混用で制作されている。

金銅金具の下に玉虫の羽を入れてあるが、現在では殆ど無くなっている。
屋根の鴟尾は近世に亡失したので補ったものである。
もともとの本尊仏像は、13世紀に盗難にあい、現在は仮に金銅観音像を納めてある。

「玉虫厨子」という名称は鎌倉時代に遡る。

7世紀と推定されているが、もっと古いという説もある。
法隆寺大宝蔵院所蔵。
国宝。

[English Translation]