納曽利 (Nasori (a musical piece of gagaku [ancient Japanese court dance and music]))

納曽利 (なそり)は、雅楽の曲。
別名双龍舞。
納蘇利と表記の場合もある。

概要
左方の蘭陵王の番舞。
右方(高麗楽)に属する高麗壱越調 (こまいちこつちょう)の二人舞だが、一人舞の場合は曲名を「落蹲」と言う。
但し、南都楽所では一人舞の場合は曲名を「納曽利」、二人舞の場合は「落蹲」と呼ぶ。

装束

紺青色の龍頭を模した舞楽面を着け、銀色の桴(ばち/細い棒のこと)を携える。

黄色系統の色の紗地に窠紋の刺繍をした袍を用い、その上に毛縁の裲襠 (りょうとう)と呼ばれる袖の無い貫頭衣を着装し、銀帯を締める。

女性や少年少女が舞う場合もあり、その場合は、舞楽面を着けずに山吹の挿頭花を挿した前天冠を着け、歌舞伎舞踊と同様の舞台化粧をする場合がある。

[English Translation]