鹿の子絞り (Kanoko shibori)

鹿の子絞り(かのこしぼり)は絞り染めの一種で、小鹿の背の斑点のように小さな絞りを規則的に並べたもの。

その原型は日本では奈良時代にさかのぼる。
類似のものはアジア各地に見られるが、中でも日本のものが種類・技法ともに最高峰とされる。

振袖の全面に花鳥風月の模様をかたどって鹿の子絞りを施した「総絞り」など非常に手の込んだものがある。
「総絞り」は、非常に手が込んでおり、専門の職人が三年近くを費やして作るほどである。
江戸時代には「総絞り」は贅沢品の筆頭として規制されていた。
現代でも京友禅とならんで高価な振袖の代名詞的な存在。

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