黄粉 (Kinako (Soybean Flour))

黄粉(きなこ)は、ダイズを炒って皮を剥き、挽いた穀粉である。
加熱により大豆特有の臭みが抜け、香ばしい香りになる。
黄大豆を原料にした黄粉は黄褐色を呈するのに対して、青大豆を原料にした黄粉は淡緑色を呈することから青黄粉(あおきなこ)や鶯黄粉(うぐいすきなこ)と呼ばれる。

餅にからめて食べたり、和菓子の原料とする。
和菓子で黄粉をそのまま使ったものとしては、きな粉ねじりがある。
また、牛乳や豆乳などに混ぜて飲むこともある。

黄粉の栄養

黄粉には食物繊維が多く含まれているため、便秘改善に役立つ。
また粉にすることで消化が良くなり、大豆の栄養素を効率的に摂取することができる。
他にもカルシウム・マグネシウム・カリウム・リン・鉄などのミネラルが多く含まれている。
その利便性から、近年ではプロスポーツ選手も牛乳に溶かすなどして、よく摂取している。

昨今の健康食品ブームにて黒豆から作られる黄粉が人気である。
黒豆には抗酸化物質のアントシアンがふくまれている。
アントシアンには活性酸素を自らが犠牲になって吸収・還元する作用が期待されている。
ただし、悪性腫瘍や糖尿病等の生活習慣病の予防効果があると謳われている点はまったく医学的な裏付けはなされていない。

また他にも、ゴマや抹茶の配合された黄粉など、様々な黄粉が販売されている。

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