御名部皇女 (Minabe no Himemiko)

御名部皇女(みなべのひめみこ、皇極天皇6年(660年)? - 没年不詳)は、飛鳥時代の皇族。
天智天皇の皇女で、母は蘇我倉山田石川麻呂の娘、姪娘。
元明天皇の同母姉。
大宝律令施行後は御名部内親王とも記述される。
高市皇子の正妃となり、長屋王を生む。

没年は未詳であるが、息子・長屋王が神亀5年(728年)に奉納したと言われる長屋王願経(神亀経)の釈文(写経の目的は父母の菩提を弔う、とする)から、神亀5年以前には亡くなっていたものと考えられる。

中継ぎとして即位した妹・元明天皇を激励する歌が万葉集にある。

御名部皇女に関する歌
和銅元年 元明天皇の御製
大夫(ますらを)の鞆(とも)の音すなり物部(もののふ)の 大臣(おほまへつきみ)楯立つらしも 万葉集 巻1-76
御名部皇女の和(こた)へ奉れる御歌
吾が大君ものな思ほし皇神の 継ぎて賜へる我なけなくに 万葉集 巻1-77

[English Translation]