入之波温泉 (Shionoha Onsen Hot Spring)

入之波温泉(しおのはおんせん)は、奈良県吉野郡川上村 (奈良県)(旧国大和国)にある温泉。

アクセス

公共交通機関:近畿日本鉄道大和上市駅から奈良交通バスで湯盛り温泉杉の湯行きで「湯盛温泉杉の湯」で乗換え、入之波泉行き終点下車すぐ。

車:西名阪自動車道郡山インターチェンジ (奈良県)より約90分。

泉質

含炭酸重曹泉(山鳩湯)

源泉温度39.0℃。

単純泉(五色湯)

いずれの泉質も源泉温度が低い。

温泉街

吉野川の源流に近い山奥、大迫ダムのほとりに2軒の旅館「山鳩湯」、公営の「五色湯」が存在。
泉質は全く異なる。

そのうちの山鳩湯は、成分の多い濁り湯で有名。
湯船は本来は木の浴槽でありながら、そうであることは全く分からないほどに黄褐色の石灰質の析出物が付着している。
巨大なケヤキの切り株で造られた露天風呂は特に付着が激しい。
湯の落ちる先には二股ラジウム温泉の石灰華を思わせる温泉成分から成る断崖が見られる。
毎分500Lの湧出量がある。

大台ヶ原山に向かう登山道の途中に、江戸時代の湯治.E6.B9.AF.E6.B2.BB.E5.A0.B4であった五色湯跡があり、現在も温泉が湧いている。
但し、ここで湧出しているお湯は五色湯旅館で使われていない。

歴史

古くから薬湯として知られ、平安時代にはすでに温泉として開湯されていた歴史がある。
江戸時代には湯治に訪れる人も多かった。

1973年に大迫ダムが完成した際に温泉はダムに沈んだが、その後ボーリングによって源泉を掘り当て、山鳩湯旅館が営業を始めて温泉は復活した。

ダムに沈んでから復活した温泉は、他にも日中温泉、鶴の湯温泉 (東京都)、大牧温泉、猿ヶ京温泉、大塩温泉 (福島県)などがある。

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