奈良盆地 (Nara Basin)

奈良盆地(ならぼんち)とは、日本の奈良県北西部に位置する標高100メートル以下の断層盆地を指す。
「大和盆地」とも呼ばれる。
東西に約15キロメートル、南北に約30キロメートルの面積を持ち、菱形をなしている。
またこの盆地を流れる佐保川・富雄川などは大和川に合流し、西流して大阪湾に注いでいる。

一般的には盆地部の他に矢田丘陵・赤膚丘陵・京阪奈丘陵(奈良県域)・馬見丘陵などを含むことが多い。
また、戦後は奈良市中心部や大阪市、京都市などへのベッドタウンとして盆地部の人口が増加し、矢田丘陵北部や赤膚丘陵や馬見丘陵では日本のニュータウンの開発がかなり進められた。
京阪奈丘陵の一部は関西文化学術研究都市の奈良県域として開発されている。
これら丘陵地の一部には天野川や木津川 (京都府)など淀川水系に注ぐ河川もある。
人口は奈良県全域(約140万人)の86%に当たる約120万人を占める。

平安京への遷都以前、奈良時代までは政治・文化の中心地として栄えた地域である。
旧大和国の内で、奈良盆地に当たる場所を国中(くんなか)、山間部を山中(さんちゅう)とも呼ぶ。

盆地ではあるが、冬は温暖で過ごしやすい。
夏季の熱帯夜は10日ほどしかない。

[English Translation]