保守革命 (Conservative Revolution)

保守革命(ほしゅかくめい、Konservative Revolution)とは、ドイツの思想史家のアルミン・モーラー (Armin Mohler) がヴァイマル共和政時代の、非ナチス的でナショナリズム的な一連の思想に与えた総称である。
また、それについてのモーラーの著書のタイトル(『ドイツの保守革命 Die konservative Revolution in Deutschland』)。

保守革命の分類

「保守革命」(konservative Revolution)という語は1848年にフリードリヒ・エンゲルスが最初に用いた。
後に1920年代後半フーゴー・フォン・ホフマンスタールがミュンヘン大学の講演「国民の精神的空間としての著作」において述べた。

モーラーは保守革命を次の五つの傾向に分類している。

青年保守派 中世ドイツの超国家的広域圏としての「ライヒ(Reich)」の再建を主張。

国民革命派 総動員体制によるニヒリズム革命の戦士・労働者国家の創造を主張。

国粋民族派 太古ゲルマン人の国粋的・民族的優越性を主張。

青年同盟 青年運動やゲオルゲ派の精神的影響を受けた愛国的・軍国的青年運動。

農村民運動 国家と非合法的実力闘争を展開した北ドイツの農民運動。

日本の明治維新も典型的な保守革命とされ、三島由紀夫の「文化防衛論」も保守革命的思想といわれる。

保守革命の思想家

アルトゥール・メラーファンデンブルック(Arthur Moeller van den Bruck)
オスヴァルト・シュペングラー(Oswald Spengler)
エルンスト・ユンガー(Ernst Jünger)
カール・シュミット(Carl Schmitt)
エルンスト・ニーキッシュ(Ernst Niekisch)
エドガー・ユリウス・ユング(Edgar Julius Jung)
ハンス・ツェーラー(Hans Zehrer)
フランツ・シャウヴェッカー(Franz Schauwecker)
ヘルマン・エアハルト(Hermann Ehrhardt)
エルンスト・フォン・ザロモン(Ernst von Salomon)
フリードリヒ・ニーチェ(Friedrich Nietzsche)
フーゴー・フォン・ホフマンスタール(Hugo von Hofmannsthal)
シュテファン・ゲオルゲ(Stefan George)
アルミン・モーラー(Armin Mohler)
アラン・ド・ブノワ(Alain de Benoist)
ヘニンヒ・アイヒベルク(Henning Eichberg)

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