在原元方 (ARIWARA no Motokata)

在原 元方(ありわら の もとかた、生没年不詳)は、平安時代の歌人。
父は中古三十六歌仙の一人在原棟梁で、六歌仙・三十六歌仙の一人在原業平は祖父にあたる。

元方は、平城天皇の孫である在原業平の孫(平城天皇の玄孫)にあたるが、官位などの経歴については不明である。

勅撰和歌集では『古今和歌集』に14首、『後撰和歌集』に8首、『拾遺和歌集』に2首が入集し、以後『新古今和歌集』以下の勅撰和歌集に9首が入っている。
元方は「古今和歌集」の巻頭の歌を詠んだ人である。
家集に「元方集」があるが、断片的なものが伝わるだけである。

代表歌
あふことのなぎさにし寄る浪なればうらみてのみぞ立ちかへりける(古今・恋三・626)

[English Translation]