源重之 (MINAMOTO no Shigeyuki)

源重之(みなもとのしげゆき、? - 長保2年(1000年)頃?)は、平安時代中期の歌人。
父は清和天皇の曾孫である従五位下源兼信。
伯父源兼忠の養子となる。
三十六歌仙の一人。

冷泉天皇が皇太子であった頃に帯刀先生(たちはきせんじょう)、天皇に即位すると左右の将監(しょうげん)なった

が、その後976年(貞元元年)相模国権守を皮切りに、日向国守など地方の微官になるが官職には恵まれなかった。
陸奥守藤原実方に従って陸奥国に下向し、その地で没したという。
享年は60余。

「拾遺和歌集」以下の勅撰和歌集に入集。
家集「重之集」に見える「重之百首」は、百首歌の中で最も古いものである。
旅の歌や不遇を嘆く歌が多い。

小倉百人一首
48番 風をいたみ 岩うつ波の 己のみ くだけて物を 思ふころかな(「詞花和歌集」恋上210)

[English Translation]