大石信清 (OISHI Nobukiyo)
大石 信清 （おおいし のぶきよ、延宝5年(1677年) - 元禄16年2月4日 (旧暦)（1703年3月20日））は赤穂浪士四十七士の一人。
赤穂藩では馬廻役150石。
幼名は八三郎（はちさぶろう）。
通称ははじめ源蔵（げんぞう）、のちに瀬左衛門(せざえもん)。
大石信澄の次男として誕生。
母は小田貞守(近衛家家臣)の妹外山局。
兄に大石信興(信興とも)がいる。
信清は、大石良雄の曽祖父大石良勝の弟大石信云の孫にあたり、要するに信清は大石家の分家である。
元禄2年(1689年)12月24日に父が大坂にて死去し、長男の信豊が300石、次男の信清が150石をそれぞれ継いだ。
元禄13年(1700年)頃に源蔵から瀬左衛門へ改名している。
また大石本家の当主大石内蔵助良雄とともに奥村無我に弟子入りして東軍流を習っている。
元禄14年(1701年)3月14日に主君浅野内匠頭が吉良上野介に刃傷に及んだとき、信清は藩主の参勤交代にお供していたため、江戸にあった。
3月14日夜には第二の使者として原惣右衛門とともに江戸をたって赤穂へ向かう。
赤穂城開城後は兄信豊とともに奈良市や京都市で暮らしていたが、元禄15年(1702年)8月の大石の神文返しを機に兄が脱盟したため、兄とは義絶。
9月19日に大石主税・間瀬久太夫らとともに江戸へ下向。
江戸到着後は、母方の氏をとって「小田権六」と変名して麹町六丁目吉田忠左衛門借家に入ったが、まもなく大石内蔵助の石町三丁目の小山屋借家に移った。
しかし江戸ではだいぶ金に困ったらしく、叔父の大石無人に借金をしている。
討ち入りの装束も無人に作ってもらっている。
吉良邸討ち入りでは裏門隊に属した。
本懐後、熊本藩細川氏へお預りとなり、元禄16年(1703年)2月4日に細川家家臣吉田近貞の介錯で切腹した。
享年27。
主君浅野内匠頭と同じ高輪泉岳寺に葬られた。
法名は刃寛徳剣信士。
妻も子もなかったが、従兄弟にあたる大石良麿の子大石良饒が養子に入り、瀬左衛門信清家の家名を今日まで残している。
また切腹前に討ち入りの装束など遺品を大石無人に預けており、この装束は無人の子孫である津軽大石家により代々伝承され、現在は大石神社に納められており、ここで見学することができる。