平時範 (TAIRA no Tokinori)

平 時範(たいら の ときのり、天喜2年(1054年) - 天仁2年(1109年))は、平安時代後期の官人。
正四位下、内蔵頭、弁官、検非違使、因幡守。
桓武平氏高棟王流の出身で、父は平定家。
母は藤原家任の娘。
子に平実親がいる。

藤原師通の家司を務める。
仏画をよくしたといい、また文筆にも優れていた。
康和元年(1099年)に因幡守として任地へ赴いたときの記録が日記『時範記』に残っており、当時の受領の行動や、因幡の状況を知ることができる貴重な史料となっている。
天仁元年(1108年)出家して法名を定慧(または貞慧)と称し、翌年卒去した。

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