弓削豊穂 (YUGE no Toyoho)

弓削豊穂(ゆげのとよほ)は、日本の古墳時代にいたとされる人物である。
生没年は不明。
姓(カバネ)は連。
雄略天皇の命により、神事を汚して逃げた凡河内香賜を殺した。

弓削氏は弓の製作にあたった弓削部を管掌した伴造の一族で、豊穂は史書に現われる弓削氏最古の人物である。

『日本書紀』雄略天皇9年(465年)2月1日条にのみ見える。
この日、雄略天皇は宗像三女神(宗像神社の神)を祀るために凡河内香賜と采女を遣わした。
しかるに神事の前に香賜が采女を犯したので、天皇が難波日鷹を遣わして誅殺しようとしたところ、香賜は逃げて行方をくらました。
そこで弓削豊穂が捜索に派遣された。
国内の県を探し回った後、三島郡 (大阪府)の藍原(現在の大阪府茨木市安威)で香賜を捕らえて斬り殺した。

[English Translation]