松林宗恵 (MATSUBAYASHI Shue)

松林 宗恵(まつばやし しゅうえ、1920年7月7日 -)は、日本の映画監督。
元海軍士官で、僧侶でもある。

経歴

島根県江津市桜江町(元邑智郡桜江町)の浄土真宗の寺の五男に生まれる。
小学校から井原村満行寺(現・邑智郡邑南町)に移り、中学は広島県広島新庄中学校・高等学校に入学した。
二年生から広陵中学(現・広陵高等学校 (広島県))に転校し広島市へ出た。
1938年卒業後京都へ進み龍谷大学専門部を卒業。
日本大学芸術学部に移った。
在学中に映画に仏心を注入したいと考え東宝撮影所の助監部に入る。

学部を短縮卒業して海軍第三期兵科海軍予備員となった
1944年、海軍少尉に任官、部下150名を連れて南支那廈門市の海軍陸戦隊長となる。
戦後復員して東宝に復職。
その後、東宝争議に際し、渡辺邦男、斎藤寅次郎らに従って新東宝に移った。

1952年に上原謙主演の『東京のえくぼ』で初監督。
藤本真澄プロデューサーの東宝復帰に伴い、新東宝を退社して東宝に復帰。
以降は、森繁久彌主演の『社長シリーズ』をはじめとする喜劇や『連合艦隊 (映画)』をはじめとする戦争映画など、多岐にわたる68本の劇映画を監督した。
自らの作家性よりも脚本の意図に忠実に撮影する職人気質で知られるが、仏心を描こうと常に心がけていたという。
現在は主に講演活動などに従事。

2004年3月には、故郷である江津市桜江町の「水の国/ミュージアム104」内に、「松林宗恵映画記念館」がオープンした。

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