秦大魚 (HATA no Ona)

秦 大魚(はた の おおな、生没年不詳)は、奈良時代の貴族。

聖武天皇の御世に外従五位下へと叙せられ(天平12年11月21日 (旧暦))、その後三河国守と下野国守を歴任する。
万葉集にある壹岐宅麻呂(雪連宅滿)の母は大魚の娘といわれる。
ともに九州北部地方を本拠地として東へと活動の範囲を広げていき、山城国松尾大社に氏神を祀った秦氏と、これに南接する地に壱岐島の月読神社 (京都市)を祀った伊吉博徳の縁を窺い知るものである。
続日本紀の記述では、大魚の姓は三河守任官までは前であるが、下野守任官の際は忌寸となっている。
この間に改姓したものと考えられるが、不詳である。

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