良岑衆樹 (YOSHIMINE no Moroki)

良岑 衆樹(よしみね の もろき、貞観 (日本)4年(862年) - 延喜20年9月25日 (旧暦)(920年11月8日))は平安時代前期の貴族。
桓武天皇の後裔で、左中弁良良岑晨直(または農直)の次男。
従四位上・参議。

逸話

50歳になるまで微官に留まっていた衆樹は、ある時、雨の中苦労して坂を登って石清水八幡宮に参詣した。
その際、神社の前に橘の老木が茂っていたの見つけ、この橘の木のように自ら(衆樹)も老いてしまった、との趣旨の和歌を詠んだ。
これを聞いた八幡神が哀れんで、その情けにより、橘の木は茂り栄え、衆樹も栄職である蔵人頭に任官されたという(『大鏡』)。

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