藤原賢子 (FUJIWARA no Kenshi)
藤原賢子（ふじわら の けんし・かたいこ、天喜4年（1057年）-応徳元年9月22日 (旧暦)（1084年10月24日））は、第72代白河天皇中宮。
父は右大臣源顕房、母は源隆俊の女源隆子。
太政大臣藤原師実の養女。
延久3年（1071年）3月9日 (旧暦)、東宮貞仁親王（白河天皇）に入内する。
同5年（1073年）7月23日 (旧暦)白河天皇即位に伴い女御となり、翌6年（1074年）6月20日 (旧暦)長子敦文親王誕生に伴い中宮となる。
承保4年（1077年）敦文親王を亡くすも、承暦3年（1079年）善仁親王（堀河天皇）を出産。
ほかに、てい子内親王（郁芳門院）、令子内親王、禛子内親王を生んだ。
28歳で崩御。
賢子を非常に寵愛した白河天皇は、重態に陥った時も宮中の慣例に反して退出を許さず、ついに崩御した際には亡骸を抱いて号泣し、食事も満足に取らなかった。
これを見かねた権中納言源俊明が、天皇は穢れに触れてはいけないからと遷幸を勧めると、「例はこれよりこそ始まらめ」と反論した逸話は有名である。
ともあれ白河天皇の嘆きは一方ならず、応徳3年（1086年）円光院を建て遺骨を納め、毎月仏像を造り、さらに円徳院、勝楽院、常行堂などを建てて供養した。
陵は京都市伏見区の上醍醐陵。
寛治元年（1087年）12月28日 (旧暦)、堀河天皇が即位すると皇太后を追贈された。