桃山駅 (Momoyama Station)

桃山駅(ももやまえき)は、京都府京都市伏見区桃山町鍋島34番地にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)奈良線の鉄道駅。

JRの特定都区市内制度における「京都市内」の駅である。

駅構造
単式・島式複合型2面3線のプラットホームを持つ、交換設備を備えた地上駅。

永らく無人駅の状態が続いていたが、近年7:30~19:50に限りジェイアール西日本交通サービスの女性駅員が常駐している。
ICOCA・Jスルー利用可能駅。
ICOCAの相互利用対象であるPiTaPa(スルッとKANSAI協議会)も利用可能。

線路が高速運転に対応しておらず、快速列車などが通過する際は、かなりの減速(35km/h制限)を強いられる駅でもある。

また、駅の北側の線路は国道24号線と住宅が立ち並ぶ丘陵地に挟まれており、奈良線の複線化計画を進行させる際に複線化用地を捻出するのが困難な状態となっている。

駅本屋側単式ホームが1番線、跨線橋を渡って反対側の島式ホームが2・3番線。

2番線は通常は京都方面通過列車が通過するだけのホームではあるが、団体臨時列車が運転される際には京都方面列車が2番線停車に変更されることが多い(団体臨時列車は1番線に停車)。

また、1番線を使用しての折返しおよび後続列車退避が可能な信号配置になっており、かつては正月ダイヤ実施時に京都~桃山の区間運転列車も存在した。

貨物営業を行っていた当時は、伏見産の日本酒の輸送にも使われていた。

利用状況
2006年度の1日あたりの乗車人員は約1,732人である。
(京都府統計書より)

駅周辺
少し離れてはいるが、西に近鉄京都線の桃山御陵前駅、京阪本線の伏見桃山駅、南には京阪宇治線の観月橋駅がある。
いずれも徒歩10分前後で乗り換えが可能である。

伏見桃山陵
この駅が一番の最寄り駅。
明治天皇の陵墓。
奉葬にあわせ桃山駅の改装も行われた。
参拝のため戦前には当駅発着のお召し列車が運転されたこともある。

乃木神社 (京都市)
宝円寺
御香宮神社
京都橘高等学校
京都府立桃山高等学校
伏見桃山郵便局

歴史
奈良鉄道の手で開業した当初、当駅から京都駅までは伏見駅 (京都府)経由のルートであったが、1921年の東海道本線の馬場(現・膳所駅)-京都間のルート変更に合わせ、同線旧ルートの稲荷駅-京都間を編入した現在のルートに切り替えられた。
なお、旧線の当駅-伏見間は暫く貨物線として存続していた。

1895年(明治28年)11月3日 - 奈良鉄道伏見-桃山間延伸に伴い、その終着駅として開業。

1896年(明治29年)1月25日 - 当駅から玉水駅まで延伸。
途中駅となる。

1905年(明治38年)2月7日 - 合併により関西鉄道の駅となる。

1907年(明治40年)10月1日 - 関西鉄道が鉄道国有法。

1921年(大正10年)3月20日 - 稲荷-桃山間の新線が開業し奈良線ルート変更。
旧線は当駅から伏見までのみ貨物支線として存続。

1928年(昭和3年)9月3日 - 当駅から伏見駅までの貨物支線が廃止。

1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる。

隣の駅
西日本旅客鉄道(JR西日本)
■奈良線

■みやこ路快速・■快速・■区間快速
通過
■普通
JR藤森駅 - 桃山駅 - 六地蔵駅
かつて存在した路線
鉄道省(国有鉄道)
奈良線(旧線)
伏見駅 (京都府) - 桃山駅 (- 木幡駅 (JR西日本))
※旧線時代、六地蔵駅は未開業。

[English Translation]