稲荷駅 (Inari Station)

稲荷駅(いなりえき)は、京都府京都市伏見区にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)奈良線の鉄道駅である。

JRの特定都区市内制度における「京都市内」の駅。

伏見稲荷大社(おいなりさん)への最寄り駅であり、正月には、参拝客輸送対応として、普段停車しない快速列車が臨時停車する。

駅構造
相対式2面2線のプラットホームを持つ地上駅で、ややホームがカーブしている。
駅舎は2番ホーム(下り)側にあり、反対側の1番ホーム(上り)へは跨線橋で連絡している。
なお駅業務は(株)ジェイアール西日本交通サービスへ委託されている。
ICOCA・Jスルー利用可能駅であり、ICOCAの相互利用対象であるPiTaPa(スルッとKANSAI協議会)も利用可能。

伏見稲荷大社参拝の最寄り駅ということもあり、それを意識してか駅の柱が一部朱色に塗られている。
また、構内には、かつてこの駅が東海道本線の駅であった名残の、国鉄最古のランプ小屋(準鉄道記念物)が現存している。
入場も可能だが、事前に宇治駅 (JR西日本)(管理駅)に予約を入れておく必要がある。

利用状況
2006年度の1日あたりの乗車人員は約5,233人である。
(京都府統計書より)

正月には初詣客で大混雑となるため、臨時窓口の設置、快速の臨時停車や列車の増発で対処している。

駅周辺
駅を出るとすぐ、伏見稲荷大社への参道が続く。

伏見稲荷駅(京阪本線) -- 西に徒歩5分ほど。

深草駅(京阪本線) -- 南南西に徒歩7分ほど。

龍谷大学深草キャンパス
立命館高等学校・立命館中学校
京都市立伏見工業高等学校 -- ドラマ「スクール☆ウォーズ」の舞台となった事で知られる。

伏見稲荷郵便局

歴史
1879年、後に東海道本線となる京都-大谷間が開業した際に開設された。
翌年には大谷から大津まで延伸、1889年には新橋-神戸間が全通し東海道本線の駅となった。
1921年に東海道本線の馬場(現在の膳所駅)-京都間が東山トンネル経由の現在線に切り替えられ、同時に残る京都-稲荷間が桃山駅からの奈良線の新線と接続され同線に編入(詳細は奈良線を参照のこと)。
以来、稲荷駅は奈良線の駅となった。

1879年(明治12年)8月18日 後に東海道本線となる京都-大谷間の駅として開業。

1921年(大正10年)8月1日 東海道本線の経路変更に伴い、奈良線の駅となる。

1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となる。

その他

第1回近畿の駅百選に選定されている。

隣の駅
西日本旅客鉄道
■奈良線
■みやこ路快速・■快速・■区間快速
通過
■普通
東福寺駅 - 稲荷駅 - JR藤森駅
※但し正月はみやこ路快速の臨時停車あり。

かつて存在した路線

官設鉄道

東海道本線(旧線)

山科駅 - 稲荷駅 (- 京都駅)

※当時の山科駅は現在と位置が異なる。
また当駅が東海道本線所属だった当時、東福寺駅は未開業。

[English Translation]