長岡駅 (Nagaoka Station)

長岡駅(ながおかえき)は、新潟県長岡市城内町にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道駅である。

利用可能な鉄道路線

東日本旅客鉄道(JR東日本)

上越新幹線

信越本線

上越線(終点は宮内駅 (新潟県)だが全列車当駅発着)

ホーム

在来線ホームは東口側の地上駅部にあり、プラットホーム形状と配置1面1線、プラットホーム形状と形状2面4線の計3面5線からなる。
駅舎2階の改札口・新幹線乗換口と、ホーム相互間は跨線橋で連絡している。
かつては在来線相互間の乗り換えには地下のりかえ通路も利用できたが、改装の際に閉鎖された。
バリアフリー対策として、2・3番線と4・5番線にエレベーターが設置されている。

大手口側にある単式ホームの1番線は以前、新潟方面の特急・急行列車の一部が発着していたが、特急列車の本数の減少や、駅舎内の再開発が進み1番線への階段部分を狭くするなどした煽りを受け、現在は定期の旅客列車の発着はなく、専ら新津方面へ向かう貨物列車や寝台列車などの通過に使用されており、臨時ホーム的な位置付けにある。
2007年春に駅舎2階の改札口周辺の改修を行った際、1番線の階段が閉鎖されたため、通常時は一般の人が出入りする事はできない。

新幹線ホームは高架駅部3階にあり、中央の通過本線を挟んでプラットホーム形状と配置2面2線だが、島式ホーム2面4線とすることを可能とした配置となっている。

11番線ホームは通過本線側にしか線路がないため相対式に分類されるが、高架橋の形状は島式ホームと同様になっている。
11番線の反対側は線路・架線とも敷設されておらず、現在は使用していないが、羽越新幹線の乗り入れに対応したものと言われている。
売店はなく、自動販売機のみが設置されている。

12番線ホームは11番線と同様に島式ホームとすることが可能な形状である。
12番線の反対側は高架橋そのものが建設されておらず、直接ホームの外壁となっている。
これは11番線側へ高架橋を増築しようとすると駅前広場に面しているため調整が難しいのに対して、12番線側は鉄道施設内での増築となるため、必要となった時点で高架橋を増築することにしたからである。
売店、自動販売機などが設置されている。

寝台列車は大阪駅 - 札幌駅間の「トワイライトエクスプレス」は上下とも停車するが、「日本海 (列車)」は上下2本とも通過する。
上越線経由で上野駅と金沢駅を結ぶ寝台特急「北陸 (列車)」と急行「能登 (列車)」は当駅には停車しない。
しかしスイッチバックして機関車の付け替えなどを行うため、上下とも3番線に運転停車する。
「トワイライトエクスプレス」の首都圏から最も近い停車駅である。

窓口・構内設備

日本の鉄道駅有人駅で、みどりの窓口がある。

案内所は東日本旅客鉄道新潟支社ジェイアール新潟ビジネスに業務が委託されている。
駅舎内には自動券売機、びゅうプラザ(みどりの窓口・びゅうプラザが同一フロア内に統合されている)の他、コンビニエンスストア(NEWDAYSミニ)、トイレなどがある。
駅弁も販売されている。

自動改札機は在来線改札口に8通路、新幹線改札口に3通路設置されている。
2008年3月15日から信越本線の長岡駅 - 東三条駅間でSuicaのサービスが開始され、在来線改札の全通路でSuica、PASMO、TOICA、ICOCAが利用できる他、新幹線改札においても全通路でモバイルSuica新幹線特急券のチケットレスサービスのサービスが利用できる。
なお信越本線の当駅以南の区間と、上越線はSuicaのサービスエリア外である(2009年春からは新幹線・長岡 - 新潟間でSuica定期券のサービスを開始する予定)。

また有人改札口など構内数か所に自動体外式除細動器 (AED) が設置されている。

エントランス

駅のエントランスは2か所ある。

大手口

元々のエントランスは大手口(おおてぐち)。
1・2階に駅ビル「CoCoLo長岡」がある。
さらに大手口の出入口には北口、中央口、南口の3つの出入口がある。

2004年10月1日に東日本旅客鉄道新潟支社管内の駅ビルを運営する「トッキー」「越後ステーション開発」の2社が合併したのに伴い(存続会社はトッキー)、管内3駅の駅ビルの愛称は「CoCoLo(ココロ)」に改称された。
「CoCoLo長岡」の旧称は、1階の食品館が「セゾン・ドゥ」、その他が「セゾン・ド・ナガオカ」(いずれも越後S開発が運営)。
かつて1番線の宮内寄りからセゾンの1階部分に直接出入りできる改札口が設けられていたが、1990年代に閉鎖されている。

東口

自由通路を挟んで東側にあるのは東口。
JR東日本系列の「ホテルメッツ長岡」が自由通路と直結している。
またかつて、この東口側は越後交通栃尾線(悠久山~長岡~栃尾間)の中心駅となっていた。
現在、栃尾線長岡駅跡地は東口ロータリーの他、越後交通ビル(旧ダイエー長岡店)の敷地となっている。

この他、大手口と東口を結ぶ連絡地下道も設置されている。

その他

長岡駅では1990年代後半から駅舎2階の改札口周辺で再開発が行われ、いわゆる「駅ナカ」が形成された。
その一方で改札口周辺が非常に狭隘(きょうあい)となり、歩行者の通行経路が複雑になってしまうという問題も起こった。
また新幹線改札が2007年3月27日までは二重改札を行っており、一旦在来線改札を通ってからでないと新幹線改札を通れない構造になっていたり、精算所が改札内に設置されていたりと、改札口周辺の構造は県内の新幹線停車駅の中でも特に複雑になっていた。
こうした事情もあって、2005年12月に新潟支社管内の主要駅に自動改札機が導入された際にも、長岡駅は設置対象外となった。

こうした問題から、新潟支社は2006年秋から2007年春にかけて駅舎2階部分を中心に改装工事を実施。
2007年3月28日からは新幹線・在来線の改札口がそれぞれ独立して設置され、在来線改札口で自動改札機の供用が開始された。
みどりの窓口・券売機は同年3月30日に、旅行センター(びゅうプラザ)は同年4月1日に移設。
また4月7日には改札内コンコースに新潟県産越後杉を内装材などに使用した待合室が開設されたが、これは新潟県が進める「越後のふるさと木づかい事業」を活用したものである。

駅弁

長岡駅の駅弁については3社が製造・販売を行っていたが、中越地震以後、野本弁当店が長期休業となり(その後廃業)、現在は池田屋と長岡浩養軒の2軒が営業している。
乗換駅でもあることから、古くから駅弁激戦区としてテレビ・雑誌でも取り上げられ、「花火寿し」「はしご弁当」などユニークな駅弁も数多く生まれた。

現在の販売箇所は3階・上越新幹線ホーム(12番線のみ)、2階・新幹線コンコースキオスク売店、2階・立食いそば店「長岡庵」(改札内)、NEWDAYS(改札外)の4箇所。
改札外ではワゴン販売で対応する事もある。

現在販売されている駅弁

朝霞

いか味付めし(長岡浩養軒)

いか豊穣めし(長岡浩養軒)

いくら市松寿し

越後長岡花火寿し(池田屋)

火焔釜めし(池田屋)

かにずし(長岡浩養軒)

牛めし(池田屋)

越路弁当(池田屋)

五間はしごお弁当(長岡浩養軒)

鮭そぼろ弁当(池田屋)

笹小鯛寿司

旬の風

長者弁当(長岡浩養軒)

とりそぽろ弁当

長生おべんとう

にしんかずのこさけいくら(池田屋)

日本海さけかに合戦(長岡浩養軒)

ほたて舞(長岡浩養軒)

まいたけ弁当(長岡浩養軒)

松茸めし

過去に販売されていた駅弁

越後おてだま寿し(野本弁当店)

鰰すし(野本弁当店)

懐石弁当

鮭のすし(野本弁当店)

古志の釜めし

利用状況

2005年度の1日平均の乗車人員 11,318人

2006年度の1日平均の乗車人員 11,308人

駅周辺

周辺は古くから長岡市の中心部として栄え、かつて長岡城が建っていた。
かつては大手通り沿いに長崎屋、長岡大和 (百貨店)、イチムラ百貨店、丸専デパート、イトーヨーカ堂系の丸大 (新潟県)長岡店があった。
その後マイカル系の「ダックシティイチムラ」を経て撤退、大手口そばにあった長崎屋も1990年代末に撤退している。
丸専も一部の階のみを使用しながら営業し続けていたが、2007年4月下旬に閉店した。
そのため、健在なのは大和と駅前に移転し親会社名を冠につけたイトーヨーカドー丸大のみ(旧本店はディスカウント業態「ザ・プライス丸大」となったが閉店)となっている。

西口側と東口側を繋ぐ地下街があり、飲食店を始めとした店舗が軒を連ねていたが、1989年10月に閉店となった。

駅から伸びるメインストリート沿いには学習塾や予備校などの教育関係の企業の進出が著しい。

他の地方都市同様に、郊外へと人の流れが移っており駅周辺はかつての賑わいはない。
近年は市内川崎地区・古正寺地区へ大型店の出店が相次ぎ、更に古正寺地区に近い千秋が原地区の開発も進み大型店やシネマコンプレックスの出店なども計画されていることからこの動きは加速し深刻な問題となっている。
このため自動車での来客を見込もうと大手口側駅前に地下駐車場を建設したが、利用は思うように伸びていない。
また、東口側駅前に長年「顔」として存在していた越後交通ビルのダイエー長岡店も2005年8月31日で閉店し、ますます駅周辺の空洞化が進むのではないかとの懸念がある。

越後交通ビルはダイエー撤退以降、長らくキーテナントが決まらなかったが、2007年12月1日に宮脇書店、ファッション市場サンキなど13店舗のテナントで構成される専門店複合型商業施設「E・PLAZA」としてリニューアルオープンした。

大手口側

大手口側は長岡市の中心街。
商業地となっている。

新潟県道36号長岡停車場線・国道351号(大手通)

国道352号

長岡市厚生会館

イトーヨーカドー丸大長岡店

大手口地下駐車場

長岡大和

長岡グランドホテル

第四銀行長岡支店

北越銀行本店

大光銀行本店

りそな銀行長岡支店

富山第一銀行長岡支店

東口側

東口側は商業地と住宅地が混在している。

ホテルメッツチェーン

ニューオータニ長岡

E・PLAZA(越後交通ビル)

大創産業(2階)

越後交通本社(3階)

コナミスポーツ&ライフ(6階)

長岡DNビル

長岡移動電話システム

代々木ゼミナールサテライン予備校長岡校

新潟県立長岡高等学校

新潟県立長岡大手高等学校

長岡市立阪之上小学校

長岡市悠久山野球場 - バスで約15分

バス

バスターミナルは大手口・東口の双方にある。
方面によって乗り場が異なるので、利用の際には注意が必要となる。

なお、各路線の時刻等詳細は越後交通ホームページを参照。

大手口バスターミナル

各乗り場は横断歩道と地下道で連絡しており、駅舎寄りの2番線に案内所がある。
この為、バスを利用するにはバスの進路上にある横断歩道を横切るかたちとなり危険であるという指摘があり、ロータリー型のバスターミナルへと造りかえる構想も持ち上がっている。
最近は、日赤病院の近くに、アピタ長岡店を核としたショッピングセンター、リバーサイド千秋がオープンした為、付近に車庫がある本社営業所担当のバスには土・日・祝日を中心に慢性的な遅れが発生している。

なおリバーサイド千秋へは、2番線の出雲崎車庫行き・7番線・8番線のバスであれば行くことができる
(ただし、7番線の長生橋・大手大橋経由の技大・長峰団地・歴史博物館などへ向かうバスを除く)

1番線

【急行】 新国道経由 小千谷・十日町車庫 行

※急行長岡駅~小千谷経由~十日町車庫行きの路線バスは10月1日から十日町駅西口・総合体育館前経由からジャスコ十日町店・原信十日町店前経由に変更。

新国道経由 小千谷インターチェンジ ・小千谷本町 行

旧道宮内・上下条経由 小千谷インター 行

越路橋・岩野・池津・五辺・三仏生経由 小千谷インター 行

【急行】来迎寺・片貝・坪野経由 小千谷車庫 行

【急行】来迎寺・片貝・小栗田経由 小千谷車庫 行

2番線

長生橋・福戸・脇野町・逆谷・中永経由 蓮花寺(大杉公園) 行

大手大橋・日赤病院経由 出雲崎車庫 行

※長岡駅~出雲崎車庫行きの路線バスは10月1日からは全便大手大橋・日赤病院経由に変更。

長生橋・福戸経由 脇野町・宮沢 行

古正寺・河根川経由 与板 行

三ッ郷屋・喜多町・河根川経由 与板 行

3番線

川東経由 小国車庫 行

川西経由 小国車庫 行

才津経由 親沢 行

飯島経由 浦・来迎寺(越路中学校) 行

4番線

【高速バス】 長生橋経由新潟駅・新潟空港 行(時間帯によっては共同運行先である新潟交通のバスが運行される場合がある)

【高速バス】 北長岡経由新潟駅行(時間帯によっては共同運行先である新潟交通のバスが運行される場合がある)

【高速バス】 東バイパス経由新潟駅行(時間帯によっては共同運行先である新潟交通のバスが運行される場合がある)

5番線

【快速】 曽地経由 柏崎駅 行

【急行】 西山経由 柏崎駅前 行

※急行曽地経由柏崎行き及び急行曽地経由長岡行きは2007年9月30日の曽地経由の急行最終便をもって急行運転終了(事実上の曽地経由での急行運転の廃止)。
2007年10月1日より曽地経由は快速のみとなり西山経由も急行のみとなる。

6番線

関原経由 脇野町・宮沢・与板 行(日赤病院からの発着便あり)

関原経由 ニュータウン・国営越後丘陵公園 行

関原経由 宮本(宮本2丁目・宮本新保)・大積(灰下入口)・大積三島谷・田代 行

7番線

大手大橋経由 本社営業所・日赤病院・県立近代美術館前 行

大手大橋・長生橋・希望ヶ丘経由 長峰団地・ゆうゆう健康村・技大・ニュータウンセンター・県立歴史博物館 行

中島経由 江陽団地 行

中島・江陽団地経由(先回り)県立精神医療センター・北長岡車庫・長岡駅方面 行

8番線

長岡市内中央循環線 内回り・外回り

9番線

降車場

10番線

市役所経由 宮内本町 行

市役所経由 南部工業団地・前川・免許センター前 行

長岡市内南循環線 内回り・外回り

11番線

【急行】下々条・見附本町・小貫経由 栃尾車庫 行

【急行】下々条・見附本町・楡原経由 栃尾車庫 行

新国道経由 東三条駅 行

旧道若宮経由 東三条駅 行

新国道・ポエム経由 東三条駅 行

新国道・ポエム・済生会病院経由 東三条駅 行

旧道若宮・済生会病院経由 東三条駅 行

中之島経由 今町5丁目 行

中之島・横野経由 分水駅 行

中之島・興野経由 分水駅 行

高見工業団地・中之島・横野経由 分水駅 行

12番線

【急行】李崎・与板経由 寺泊大町・コロニー・大野積 行

李崎経由 与板 行

槇下・成沢経由 与板・小島谷駅 行

※長岡駅~槇下・成沢経由小島谷駅前行きの日赤病院発着便については、2007年9月30日をもって日赤病院への乗り入れ運行を終了。

13番線

立川総合病院・新町経由・精神医療センター・エコトピア寿 行

立川総合病院・新町・北長岡車庫・精神医療センター経由(先回り) 江陽団地方面 行

立川総合病院・石内・新町小学校前・蔵王経由 宝町 行

東口バスターミナル

各乗り場は横断歩道で連絡しており、旧ダイエー長岡店1階に案内所がある(高速バス案内所も兼ねている)。

1番線

職安経由 悠久山・成願寺 行

2番線

悠久山公園経由 悠久山 行

直通 長岡高専行

3番線

土合・飛詰経由 宮内駅前 行

上下条・滝谷・六日市 行

宮内・村松 行

長岡市内南循環線 内回り・外回り

高速バス 京都・なんば・堺 行(日によっては共同運行先である南海バスのバスで運行される)

4番線

【快速】新榎トンネル経由 栃尾車庫 行

【快速】桑探峠経由 栃尾車庫 行

【快速】立川総合病院・新榎トンネル経由 栃尾車庫 行

干場・新保経由 中越高等学校・小曽根・福島・椿沢 行

川崎経由 堀金・小曽根 行

川崎経由 中央綜合病院・乙吉・浦瀬・上見附車庫・見附駅前 行

5番線

立川総合病院・新町経由 浦瀬・上見附車庫・見附駅前 行

6番線

花園・長倉経由 鉢伏・栖吉・悠久山 行

直通 中越高校 行

7番線

高町・長岡温泉経由 柿 行

【みつけエクスプレス】上見附車庫前 行

8番線

直通 長岡商業高校 行

高速バス降車場

歴史

1898年(明治31年)6月16日 - 北越鉄道線東三条駅~長岡間開通時に開業。
鉄道駅一般駅。

1898年(明治31年)12月27日 - 北越鉄道線が北条駅まで開通。

1907年(明治40年)8月1日 - 北鉄鉄道鉄道国有法、日本国有鉄道の駅となる。

1916年(大正5年)9月9日 - 栃尾鉄道線(後の越後交通栃尾線)が乗り入れ。

1947年(昭和22年)10月1日 - 国鉄駅構内電化。

1967年(昭和42年)11月15日 - 貨物の取扱を南長岡駅に移管し廃止。

1975年(昭和50年)4月1日 - 越後交通栃尾線廃止。

1982年(昭和57年)11月15日 - 上越新幹線が開通、停車駅となる。

1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本が継承。

2004年(平成16年)10月23日 - 新潟県中越地震で被災。
東口自由通路の天井が破損し水漏れが発生するなどの被害を受けた。
その後発生した余震によって駅舎が一時立入禁止となるなど、営業に支障をきたすケースがしばらく続く。

2007年(平成19年)3月28日 - 在来線改札に自動改札機を設置。

2008年(平成20年)3月15日 - SuicaおよびモバイルSuica特急券のサービス開始。

隣の駅

東日本旅客鉄道

■上越新幹線

浦佐駅 - 長岡駅 - 燕三条駅

■信越本線

宮内駅 (新潟県) - (南長岡駅(貨物駅)) - 長岡駅 - 北長岡駅

■上越線

宮内駅 - (長岡駅)

※上越線の普通列車はすべて、当駅発着となっている。

[English Translation]