天河大弁財天社 (Tenkawa Daibenzaiten-sha Shrine)

天河大弁財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ、天河神社)は、奈良県吉野郡天川村坪内にある神社である。

祭神
イチキシマヒメ(いちきしまひめのみこと)を主祭神とする。
芸能の神として知られ、現在も芸能関係の参拝が多い。
元の祭神名は弁才天(サラスヴァティー)。
神仏分離により「市杵島姫命」と称するようになったものである。
今日でも社名に「弁財天」とついている通り、「弁財天」としても信仰されている。
「厳島、竹生島と並ぶ日本三大弁財天のひとつ」と称している(他に江の島の江島神社も日本三大弁財天と称している)。

他に、熊野三山、吉野坐大神、南朝 (日本)四代天皇の御霊(後醍醐天皇、後村上天皇、長慶天皇、後亀山天皇)、神代天之御中主神より百柱の神が配祀されている。

天川村の弁才天は普段見る事が出来ず、60年に1度の御開帳の時には能楽を始め『例大祭』が行われる。
全国各地から観光客や信者が天川村へ参拝に来る。
特に芸能関係者の信仰があつく、著名人が東京を始め全国各地からもたくさん参詣に来る。
ちなみに最近の御開帳は2008年7月18日。

歴史
700年頃(飛鳥時代)、役小角が同じ天川村の大峰山を開山し修験道をはじめる前にここで修行を行った。
役行者が始めたと多門院日記に記述されている。
大峯蔵王権現に先立って、最高峰である弥山(みせん)の鎮守として祀られたのに始まる。
空海が高野山の開山に先立って大峯山で修行した。
最大の行場が天河神社であった。
弘法大師にまつわる遺品が奉納されている。

1992年、杜撰な資金計画による社殿改築・境内整備が破綻し、破産宣告を受ける。
不動産等が競売にかけられたが買い手がつかなかった。
債権の債権放棄によって救済された。

施設
弥山山頂(1895m)に奥院がある。

能との縁が深く、能の関係の品物が多く奉納され保管されている。

行事
主なもの

1月1日:歳旦祭

1月17日:牛王行事

2月3日:節分祭

7月16日、7月17日:例大祭

11月2日:秋の大祭

交通

近鉄吉野線下市口駅より奈良交通バス。

国道309号を南下、天川川合交叉点を右折。

[English Translation]