綾戸国中神社 (Ayatokunaka-jinja Shrine)

綾戸國中神社(あやとくなかじんじゃ)は、京都府京都市南区 (京都市)にある神社である。
祇園祭は当社と八坂神社との祭礼である。

元は綾戸神社・國中神社の二社であったが、後に國中神社が綾戸神社の境内に遷された。
それ以降、2つの社殿が並んでいたが、昭和9年の台風により倒壊したため、昭和11年に1つの社殿として再建した。
昭和39年、境内地が東海道新幹線建設予定地にかかったため、現在地に遷座した。

綾戸神社
大綾津日神、大直日神、神直日神を祀る。
継体天皇15年の創建と伝えられ、かつては大井川(桂川 (淀川水系))の祓神として大井社と称していたが、天暦9年(955年)に綾戸社に改称した。
それ以降も、近代までは「大井社」とも呼ばれていた。
古くより上久世の産土神として信仰される。

延喜式神名帳記載の「山城國乙訓郡 茨田神社」あるいは「大井神社」の論社の一つである。

國中神社
スサノオを祀る。

社伝によれば、附近一帯が湖水に覆われていたころ、素盞嗚尊が天降って水を切り流し、その中心に愛馬の頭を彫刻したものを尊の形見として祀ったのに始まるという。

延喜式神名帳記載の「山城國乙訓郡 國中神社」の論社の一つである。

祭礼
祇園祭の久世駒形稚児はこの神社の氏子から選ばれる。
久世駒形稚児は祇園祭の神幸祭・還幸祭で、馬に乗って、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が鎮まる中御座神輿(なかござみこし)の先導を務めるが、この際に胸にかける木彫りの馬の首(駒形)は國中社の神体を模したものである。

[English Translation]