高鴨神社 (Takakamo-jinja Shrine)

高鴨神社(たかかもじんじゃ)は、奈良県御所市の金剛山 (金剛山地)東山麓にある神社。
式内社(名神大社)。
京都の賀茂神社(賀茂別雷神社・賀茂御祖神社)を始めとする全国のカモ(鴨・賀茂・加茂)神社の総本社と称する。
4月中旬から5月初旬にかけて500種2200鉢以上のサクラソウが咲く。

祭神

アヂスキタカヒコネ(迦毛之大御神)を主祭神とし、シタテルヒメ・アメノワカヒコを配祀する。

古くは阿治須岐高日子根命と下照比売命の二柱を祀っていたものが、後に日本神話の影響を受けて、下照比売命の夫とされた天稚彦命、母とされた多紀理毘売命が加えられたものとみられている。
ただし、主祭神以外の祭神については異説が多い。
現在高鴨神社社務所では、上記の神の他に事代主・阿治須岐速雄命を配祀するとしている。
『特選神名牒』では阿治須岐高彦根命と多紀理比売命としている。
「主祭神以外の神は不詳」とする説もある。

由緒

当地は鴨氏一族の発祥の地であり、その氏神として祀られたものである。
鴨氏はこの丘陵から奈良盆地に出て、葛城川の岸辺に移った一族が鴨都波神社を、東持田に移った一族が葛木御歳神社を祀った。
後に、高鴨神社を上鴨社、御歳神社を中鴨社、鴨都波神社を下鴨社と呼ぶようになった。

延喜式神名帳では「高鴨阿治須岐託彦根命神社 四座」と記載され、名神大社に列し、月次・相嘗・新嘗の幣帛に預ると記されている。

摂社

東神社(天児屋命・天照大神・住吉三神)

西神社(主祭神 宗像三女神、配祀 天御勝姫命・塩冶彦命・瀧津彦命)

末社

八幡神社・
一言主神社・
猿田彦神社・
金刀比羅神社・
聖神社・
稻荷神社・
松尾神社・
細井神社・
大山神社・
春日神社・
雷社・
市杵島神社・
八坂神社・
西佐味神社・
祓戸神社・
牛瀧神社・
佐味護國神社

文化財

重要文化財(国指定)

本殿

奈良県指定有形文化財

摂社東神社本殿

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