監物 (Kenmotsu (officials belonging to Nakatsukasasho))

監物(けんもつ)は律令制において中務省に属した官人品官(ほんかん)。

職掌

監物は中務省直属の官で諸官庁の倉庫の鍵を管理・出納事務の監察に携わった。
そのため鍵を実際に取り扱う中務省の典鑰や大蔵省・内蔵寮の主鑰を実質的に統率した。
もともとは天皇直属の「下物職」であったらしく律令施行によって中務省に組み込まれた。
下物職の名称は監物の別名として使われることがある。
大・中・少の三員あったが中監物は廃止され替わりに監物主典(けんもつさかん)が設置されて事務を補助した。

職員

大監物(従五位下)1名
中監物(従六位従六位)4名・廃止
少監物(従六位正七位)4名
監物主典(従六位従七位) 新設
官人雑任

[English Translation]